コスメ用語『発粉』とは?
コスメ初心者
コスメ用語の『発粉』について教えてください。
コスメマニア
『発粉』とは、油性製剤の固体表面に粉を吹いたようになる現象、つまりブルーミングのことです。
コスメ初心者
なるほど、化粧品では経時的に配合成分の一部が析出することで起こるんですね。
コスメマニア
はい、たとえば口紅やアイブロウ、アイライナーなどの固形油分として硬化ひまし油などの成分を含む成形タイプでよく見られます。
発粉とは。
化粧品の「発粉」とは、口紅やアイブロウ、アイライナーなどの油性製品の表面に粉状の結晶ができます。
原因は、配合された成分の一部が経時的に表面に析出するからです。例えば、鉛筆のような製品では、固形油脂として使われている硬化ひまし油や木ろう、ステアリン酸などによって起こりやすく、その結晶に脂肪酸の割合が多いことが特徴です。
これは、脂肪酸が一度油脂に溶け込み、それが時間をかけて析出されると考えられています。なお、このときの脂肪酸の結晶の形は、溶解時の形とは異なります。
発粉の有無や程度は、配合されている固形油脂や液状油脂の種類や量によって影響されます。そのため、さまざまな組み合わせを試すことで、発粉を防ぐ対策が検討されています。
発粉の仕組み
発粉の仕組みとは、簡単に言えば、製品に含まれる粒子が光をさまざまな方向に乱反射することによって起こる現象です。この粒子は通常、酸化チタンや酸化亜鉛などの微細な鉱物で、光の波長よりも小さいサイズで配合されています。つまり、光が粒子に衝突すると、さまざまな方向に跳ね返され、肌に均一で自然な輝きを与えます。
鉛筆製品での発粉
鉛筆製品における発粉とは、鉛筆における芯とした粉末が芯からはがれて、紙に付着する性質のことを指します。この発粉がよい鉛筆は、芯の粉末が紙に適度に付着し、なめらかな描き心地と濃い色合いをもたらします。一方、発粉が悪い鉛筆は、紙に粉末が十分に乗らず、かすれや薄ぼやけた線になりがちです。
発粉に影響を与える要因
-発粉に影響を与える要因-
発粉の良さは、いくつかの要因に影響されます。
* -粒子サイズ- 粒子が細かいほど発色が良くなります。
* -形状- 球形の粒子は光を乱反射し、より均一で鮮やかな発色を実現します。
* -密着力- 粒子が肌に密着しやすければ、発色が良くなります。
* -透明性- 粒子が透明に近いほど、発色が良くなります。
* -光吸収特性- 粒子が光の特定の波長を吸収すると、発色が強調されます。
* -膜形成剤- 粒子を結合し、肌への密着性を向上させる膜形成剤は、発色に影響を与えます。
* -色相- 色相によって、発色が変化します。例えば、青や緑などの寒色系は、暖色系よりも発色が弱くなります。
発粉を防ぐ対策
発粉を防ぐ対策として、いくつかのヒントをご紹介します。まず、肌に合わない化粧品を使用しないことが重要です。次に、化粧前に肌をしっかり保湿しましょう。水分不足の肌はパウダーを吸収しやすく、発粉の原因になります。また、余分な皮脂を抑えるために、皮脂を抑える化粧下地やパウダーを使用することも効果的です。最後に、使用するパウダーの量を調節しましょう。つけすぎると厚塗り感が出て発粉の原因となりますので、薄く均一に塗布することがポイントです。
発粉の応用
発粉の応用として、コスメ業界では以下のような効果が期待されています。
* 顔料の分散性向上 粉体を均一に分散させることで、ムラのない仕上がりを実現。
* 色味の調整 発粉剤の量や種類を変えることで、色味の鮮やかさや濃淡をコントロール。
* テクスチャーコントロール 油分や水分を吸着する性質を利用して、パウダーの質感や肌触りを調整。
* UVカット性能向上 酸化亜鉛や酸化チタンなどの発粉剤は、UVカット剤としての役割も果たし、紫外線による肌へのダメージを軽減。
* 皮脂吸着効果 粒子同士の吸着力により、皮脂や汗を吸着してテカリやべたつきを抑える。