「礎質」で知る肌の柔らかさと水分保持の仕組み

「礎質」で知る肌の柔らかさと水分保持の仕組み

コスメ初心者

コスメ用語の『礎質』ってどういう意味ですか？

コスメマニア

皮膚の真皮層にある、コラーゲン線維やエラスチン線維の隙間を埋めている物質だよ。皮膚の軟らかさとか水分を保持する働きがあるんだ。

コスメ初心者

成分は何ですか？

コスメマニア

主に水だけど、プロテオグリカンの働きによってコロイド状態になって、水が拡散しないようになってるんだ。プロテオグリカンの構造は、中心のタンパク質にグリコサミノグリカンの長い鎖がたくさん伸びた木みたいな形をしているよ。

礎質とは。

皮膚を構成する真皮組織では、コラーゲンやエラスチンなどの繊維成分の隙間に「基質」と呼ばれる物質が満たされています。この基質は皮膚を柔らかくし、真皮に水分を保持する役割を担っています。

基質の主成分は水ですが、この水が自由に拡散しないように「コロイド」というゼリー状の状態を保っています。この働きを担っているのが「プロテオグリカン（PG）」という巨大な分子です。PGはタンパク質の芯に多くの糖鎖が枝のように伸びた構造をしています。

糖鎖は水分子を引き付けて保持します。皮膚の基質には、バーシカン、デコリン、パーレカンなどのさまざまなPGが存在し、それぞれが異なる場所に分布して独自の機能を持っています。

真皮の乳頭層に存在するバーシカンは、ヒアルロン酸と結合してさらに大きな複合体を形成します。一方、デコリンはコラーゲン繊維に結合して、その太さを制御しています。PGの性質は、含まれる糖鎖の種類と量によって異なります。

糖鎖はすべてマイナスの電荷を帯びているため、PG全体もマイナスに帯電します。そのため、PGは水分子を引き寄せますが、同時に互いに反発し合う性質があります。この反発力が組織圧を保ち、真皮組織が膨らんだ状態になります。さらに、水分子を保持することで粘性も維持されます。

このように、真皮組織は繊維成分だけでは硬い構造になりますが、基質が介在することで弾性や粘性が生まれ、液体の成分が拡散したり、細胞が活動したりできるようになります。基質もコラーゲンやエラスチンと同じく、主に線維芽細胞によって産生されています。細胞外に分泌されたこれらの成分が相互作用することで、真皮組織の強度、柔らかさ、細胞の生育環境が維持され、皮膚が健康に保たれます。

礎質とは何か

礎質をご存じでしょうか。礎質とは、肌の弾力や柔軟性、水分保持力を担う重要なタンパク質のことです。肌の真皮層に存在し、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの成分で構成されています。

コラーゲンは肌に弾力性と強さを与え、エラスチンは収縮性と柔軟性を保ちます。ヒアルロン酸は水分を保持し、肌に潤いを与えます。これらの成分がバランスよく結合することで、健康で若々しい肌が保たれます。

礎質の主成分と役割

礎質とは、肌の最外層にある角質層の基底層から産生されるタンパク質です。角質層の約80%を占めており、肌の柔らかさや水分保持に重要な役割を果たしています。

礎質は、ケラチンというタンパク質が積み重なってできています。ケラチンは、毛髪や爪の主成分でもあり、肌に強さと柔軟性を与えます。また、水分保持因子（NMF）と呼ばれるアミノ酸や尿素などの保湿成分を含み、肌に水分を保持するのに役立ちます。

プロテオグリカンとグリコサミノグリカンの働き

プロテオグリカンとグリコサミノグリカンは皮膚の「礎質」に含まれる重要な成分です。プロテオグリカンはタンパク質の芯に多数のグリコサミノグリカンという糖鎖が結合した構造をしています。グリコサミノグリカンはヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ケラタン硫酸などがあり、非常に親水性が高く、水分を抱え込む役割があります。

この水分保持によって、皮膚の柔軟性や弾力が保たれ、乾燥やシワの発生を防ぎます。また、プロテオグリカンとグリコサミノグリカンは、コラーゲンやエラスチンなどの他の皮膚構成成分と相互作用し、皮膚の構造を支え、丈夫でハリのある肌を維持しています。